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ESRPが主催するシンポジウムについて、ご案内します。
2023.03.27 開催済み

エマニュエル米国大使招待講演「日米同盟と経済安全保障――対威圧連合の形成に向けて」

エマニュエル米国大使招待講演「日米同盟と経済安全保障――対威圧連合の形成に向けて」

2023年3月27日(月)、東京大学先端科学技術研究センター(以下、先端研)経済安全保障プログラム(ESRP)は、米国のラーム・エマニュエル駐日アメリカ合衆国大使をお招きし、講演会を実施しました。参加者は100人を超え、エマニュエル氏の基調講演、井形彬(東京大学先端研特任講師/経済安全保障プログラムディレクター)との対談、参加者とのQ&Aセッションという順に講演会は進行しました。

エマニュエル氏は、米国下院議員、オバマ政権下の大統領首席補佐官、シカゴ市長を歴任し、2021年から駐日米国大使を務めています。
本講演会では、先端研の杉山正和所長によるウェルカムスピーチののち、エマニュエル氏による基調講演を行いました。エマニュエル氏は経済的威圧について自身がまとめたレポートの内容に触れつつ、COVID-19、中国による威圧、ロシアによるウクライナ侵攻が国際関係の現状を大きく揺るがすものであること、中国を中心とする経済的威圧に対しては共同防衛していく必要性があることなどを訴えました。

その後、参加者からのQ&Aを交えながら井形特任講師との対談を実施しました。内容は経済安全保障の話題にとどまらず、シカゴ市長を務めたエマニュエル氏のリーダーシップ観、日本の国内問題に対する見方、民主主義の尊さなど参加者からは幅広い質問が相次ぎ、双方向の議論が展開されました。

本シンポジウムで議論された内容は、主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)で発表された経済的威圧に関する新たな枠組にも色濃く反映されています。

経済安全保障プログラム(ESRP)は、近年重要性を増す経済安全保障分野について、先端的な政策研究を進めております。より一層進化を続ける科学技術分野と、より一層緊迫度合いを増す国際政治分野を、いかに調和させるか。両者が両輪となってよりよい社会を目指すべく、解決策を模索しています。
本プログラムは、今後も経済安全保障を主題とする同様のイベントを通して、未来を見据えた社会との対話を形成してまいります。

エマニュエル米国大使招待講演「日米同盟と経済安全保障――対威圧連合の形成に向けて」

開催概要

開催日 2023年3月27日
開催場所 駒場IIキャンパスENEOSホール(先端科学技術センター3号館南棟1階)
定員 172名
参加費 無料
登壇者 Rahm Emanuel 駐日大使
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井形彬 特任講師
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杉山正和 先端研所長
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言語 英語
申込方法 要事前申込
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その他 動画アーカイブがございます
【ダイジェスト版】エマニュエル在日米国大使[講演:日米同盟と経済安全保障――対威圧連合の形成に向けて]
【40秒版】エマニュエル在日米国大使[講演:日米同盟と経済安全保障――対威圧連合の形成に向けて]
CONVERGE: Forging International Partnerships and Collaboration on AI and Semiconductors
2024.10.11 開催済み
CONVERGE: Forging International Partnerships and Collaboration on AI and Semiconductors

 東京大学先端科学技術研究センター経済安全保障プログラム(ESRP:The Economic Security Research Program at RCAST, The University of Tokyo)とパシフィックフォーラム(Pacific Forum)は、"CONVERGE: Forging International Partnerships and Collaboration on AI and Semiconductors"と題したシンポジウムを共催します。
 このシンポジウムでは、インド太平洋地域の5か国(アメリカ、オーストラリア、インド、シンガポール、フィリピン)から専門家が集まり、AIと半導体に関する協力について議論します。クローズドの討論で明らかにした課題と機会を共有し、技術協力を強化し、既存の利害関係者間の信頼構築に向けたベストプラクティスを見出す手段を特定します。
 シンポジウムは英語で行われ、同時通訳はありません。事前登録が必要です。

Taiwan’s Economic Security Challanges
2024.08.30 開催済み
Taiwan’s Economic Security Challanges

 台湾は最先端の半導体製造における世界的な大国となり、次世代のAI革命を牽引する力となっています。しかし、台湾は中国との活発な経済関係と緊張した軍事関係により、米中間の包括的な競争が激化する技術・地政学時代において、潜在的な世界的紛争地域の最前線に立たされています。

 経済安全保障が国家安全保障の重要な要素となる中、台湾の経験は中国(中華人民共和国)が技術力をどのように強化してきたかについて重要な洞察を提供します。イベントでは、台湾の新しい公共シンクタンク「科技・民主與社會研究中心(DSET/Research Institute for Democracy, Society, and Emerging Technology)」の半導体政策ユニットのディレクターであるJeremy Chih-Cheng, Chang博士が、台湾の経済安全保障の枠組みの進化について説明し、歴史的な観点や規制の識見を探り、同盟国への教訓を共有します。

『クアッドにおける重要新興技術協力:現状と未来の展望』
2024.08.21 開催済み
『クアッドにおける重要新興技術協力:現状と未来の展望』

今日、重要新興技術はクアッド(日米豪印)における戦略的協力の重要な柱となっています。このような背景の下、東京大学先端科学技術研究センター経済安保プログラム(ESRP)は『クアッドにおける重要新興技術協力:現状と未来の展望』シンポジウムを開催いたします。本シンポジウムでは、専門家による基調講演とパネルディスカッションを通じ、クアッドのメンバーである日米豪印間の技術協力の現状や可能性、影響について議論します。具体的には、それぞれの国が安全保障を念頭に重要新興技術の開発と実装をどのように促進しているのか、今後クアッドにおける技術協力を深化させるためにどのような方策が考えられるのか、そして、クアッドにおける協力の展開が地域安全保障や経済安全保障にどのような影響をもたらすのかなどについて検討します。それらをもとに技術革新の最前線におけるクアッドの取り組みとその展望を解き明かします。


本シンポジウムは、東京大学先端科学技術研究センター経済安全保障プログラム、オーストラリア国立大学ナショナル・セキュリティーカレッジ、オブザーバー・リサーチ財団、ダニエル・K・イノウエ・アジア太平洋安全保障研究センター、近東南アジア戦略問題研究センターの共催、クアッド・インベスターズ・ネットワークの後援で実施されます。

【7/19】日米AIセキュリティ協力:偽情報・サイバー脅威に関する敵対的AIリスクと緩和戦略
2024.07.19 開催済み
【7/19】日米AIセキュリティ協力:偽情報・サイバー脅威に関する敵対的AIリスクと緩和戦略

現在、AI 技術の目まぐるしい発展が社会にもたらす影響に注目が集まり始めています。最先端の AI 技術の利活用には様々なメリットがある一方で、「敵対的 AI 」と呼ばれる AI に対する攻撃や悪意を持った AI の開発・利用が、各国の経済安保を脅かすものとして重要視され始めています。

このような背景のもと、東京大学先端科学技術研究センター (RCAST) の経済安全保障研究プログラム (ESRP) と笹川平和財団 USA は、『日米 AI セキュリティ協力:偽情報・サイバー脅威に関する敵対的 AI リスクと緩和戦略』をテーマにシンポジウムを共催します。

本シンポジウムでは、米国政府で AI 技術の開発促進や規制に関する政策立案を行う担当者に加え、米国で AI 研究をリードする国立研究機関であるローレンス・リバモア国立研究所、オークリッジ国立研究所、パシフィック・ノースウェスト国立研究所の研究者を招聘します。現在米国で行われている最先端の AI 技術開発について紹介して頂くと共に、それらの技術が社会実装されて行くことによりどのような機会とリスクが存在するのかについて議論します。特に、 AI を悪用することによる偽情報やサイバー攻撃にどう対処すべきなのか、政府はどのような促進・規制政策を取るべきなのか、日米間の協力はどうあるべきかについて議論します。

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