2023年6月21日、FRONTEO社主催の勉強会ウェビナー「経済安全保障に関する海外の最新動向《前編》」に、ESRPディレクターの井形彬が講師として登壇しました。
ウェビナーにおいては、近年とくに関心が集まっている3つのトピック（経済的威圧、半導体、先端技術）を取り上げました。
井形は、直近に開催された、G7広島サミットにおける成果文書にまとめられた、「経済的威圧に対する調整プラットフォームの立ち上げ」に触れたうえで、G7、EU、IPEF、Five Eyesの全てにおいて経済的威圧に対処する機運が高待っていることを指摘しました。その上で、各国政府が進める具体的な対応策として、「サプライチェーンの強靱化」「被害に対する補填」「経済的威圧への報復措置準備」という3つのポイントを取り上げました。
併せて、FRONTEO取締役 山本麻理様からは、「中国 陝西省による株主支配例」について、FRONTEOのAIを用いた経済安全保障対策ネットワーク解析システム「KIBIT Seizu Analysis（読み：キビット セイズ アナリシス）」解析事例を紹介頂きました。ブラジルのマンガン鉱石企業やカナダの亜鉛生産企業が、一見すると民間企業であるものの、実はそれを支配する中国の陝西省政府の傘下に買収されていたという事例から、投資先・提携先の企業が、中国の地方政府や中央政府の支配下にあるといったリスクを解析する重要性について、解説して頂きました。
ESRPは、FRONTEO社の最先端のAI技術とESRPの有する知見を融合させ、経済安全保障に関する研究・周知活動において、今後も連携を進めてまいります。
