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ESRPが主催するシンポジウムについて、ご案内します。
2023.11.13 開催済み

日・NATOシンポジウム2023 – 新たな安全保障上の課題への挑戦

日・NATOシンポジウム2023 – 新たな安全保障上の課題への挑戦

 世界は、中国の軍備増強、ロシアのウクライナ侵略、中東の緊張、北朝鮮の核プログラムなど、グローバルかつ相互に関連する課題によって大きな変動を経験しています。

 日本、オーストラリア、韓国、ニュージーランドは2023年7月のNATOサミットに参加し、これはNATOとインド太平洋地域との緊密な協力を示すもので、2年連続のNATOサミットへの参加となりました。最近採択された「日・NATO国別適合パートナーシップ計画」に基づいて、NATOと日本の協力関係が強化されました。これは国際的な平和と安定を続けて協力し、ルールに基づく国際秩序を維持し強化する責任ある約束です。このパートナーシップ計画は、経済安全保障、サイバーアタック、新興技術、ハイブリッド活動、ディスインフォメーションなど、新たな安全保障課題など幅広い問題に関する実務協力を推進します。将来の人々と領土を保護するために、耐久力のある社会を築くことも、このパートナーシップの中心的な要素となります。

そして、日本とEUも、経済や安全保障の幅広い分野で連携していきました。その一例として、日本はEUと経済連携協定を結んで、経済協力を強化するとともに、自由で公平なルールに基づいた21世紀の経済秩序の形成に貢献しています。また、両者は戦略的協力を深化させ、サプライチェーンの多様化や経済的威圧への対抗といった経済安全保障の分野でも協調していくことが確認されています。

これらを踏まえて、東大先端研・経済安全保障プログラムは、NATO、EU、デンマーク王国大使館と共催で、「日・NATOシンポジウム2023 - 新たな安全保障上の課題への挑戦」を開催します。このシンポジウムでは経済安全保障や情報空間における認知戦、日本とNATOの間のパートナーシップに関する議論を深めていきます。

日・NATOシンポジウム2023 – 新たな安全保障上の課題への挑戦

開催概要

開催日 2023 年 11月 13 日(月)9:00-12:20(8:20開場)
開催場所 東京大学本郷キャンパス 伊藤謝恩ホール
詳細はこちらからご覧になれます。
定員 396名
参加費 無料
登壇者 オープニングセッション: 新たな安全保障上の課題への挑戦における日本とNATOの協力
開会の辞
・杉山正和 東京大学先端科学技術研究センター 所長
基調講演1
・デイビット・ファン・ウィール事務総長補(新規安全保障課題局)
基調講演2
・中山展宏 衆議院議員

セッション1: 経済安全保障上の課題への展望
モデレーター:ジャン=エリック・パケ 駐日EU特命全権大使
日本の視点から
・井形彬 東京大学先端科学技術研究センター特任講師
アメリカ合衆国の視点から
・レイモンド・グリーン, 首席公使、在日アメリカ大使館
NATOの視点から
・デイビット・ファン・ウィール NATO事務総長補
他のインド太平洋におけるパートナーの視点から(オーストラリア、ニュージーランド、韓国)
・ヴィクター・ファーガソン 東京大学先端科学技術研究センターJSPS外国人特別研究員

セッション2: 複雑化するハイブリッド脅威への対抗
モデレーター:オヴィディ・ドランガ 駐日ルーマニア特命全権大使
偽情報に対する日本の方策
石井秀明 外務省 広報文化外交戦略課長
ハイブリッド脅威に対する欧州の視点
・ジャン=エリック・パケ 駐日EU特命全権大使
海洋領域におけるハイブリッド脅威
・エヴァ・ペジョワ ブリュッセル・スクール・オブ・ガバナンス安全保障・外交・戦略センター日本チェア、戦略研究財団(パリ)アソシエートフェロー
ハイブリッド脅威に対抗するための官民パートナーシップ
・ティム・オルーク Meltwater 日本カントリー・マネージャー

セッション3: NATOと日本、インド太平洋の将来
モデレーター:井形彬 東京大学先端科学技術研究センター特任講師
NATOの地政学的展望と安全保障環境の変化
・ルイス・シモン ブリュッセル・スクール・オブ・ガバナンス安全保障・外交・戦略センター所長、ELCANO王立研究所シニアフェロー
NATOのインド太平洋地域におけるアジェンダ
・ベネデッタ・ベルティ NATO政策企画ユニット長
NATOと日本のパートナーシップに対するフランスの視点
・セリーヌ・パジョン Ifriアジア・インド太平洋研究センター日本研究部長、ブリュッセル・スクール・オブ・ガバナンス日本講座上級研究員
NATOと日本のパートナーシップに対する日本の視点
・川井大介 東京大学先端科学技術研究センター特任助教

閉会の辞
・ピーター・タクソ-イェンセン 駐日デンマーク王国大使
言語 英語(一部日本語、ご希望の方には同時通訳を準備しております。)
申込方法 こちらからお申し込みください。
その他 こちらにてYouTube上での同時配信が予定されております。
なお、配信は当日の状況次第で急遽取り消しになる場合がございます。あらかじめご了承ください。
NATO、日本および民間危機における協力
2024.05.22 開催予定
NATO、日本および民間危機における協力

 東京大学先端科学技術研究センター(先端研)・経済安全保障プログラム(ESRP)及びテンプル大学日本キャンパス(TUJ)現代アジア研究機構(ICAS)は、デンマーク大使館の協賛のもと、ランチセミナーを共催いたします。本セミナーでは、イリーナ・ノヴァコヴァ氏をお招きします。ノヴァコヴァ氏は、NATO本部の欧州・大西洋災害対応調整センター(EADRCC)の代表でいらっしゃいます。

 EADRCCは、民間の危機に対応するNATOの主要なメカニズムです。ノヴァコヴァ氏は、セミナーの始めに、日本との協力を含む、NATOの協同安全保障に関する取り組みや、パートナー国のレジリエンス、安全性を高めるための支援に関する取り組みについてお話しいただきます。また、具体例として、ウクライナへの支援、災害対応における協力やパートナー国の防衛の能力構築支援等から得られた具体例にも焦点を当てます。

 ノヴァコヴァ氏の講演ののち、2名の専門家パネリストがコメントします。ロバート・デュジャリック氏(ICAS, TUJ)は、歴史的観点から、マヤ・ソブチュク氏(東大先端研)は、戦略的コミュニケーションと災害対応におけるディスインフォメーションの観点からコメントします。また、司会を務める井形彬(東大先端研)は、経済安全保障政策の観点からコメントします。コメント後は、ディスカッションと質疑応答を予定しております。

日米の経済安保政策調整に向けて:先端技術の開発と防護
2024.03.04 開催済み
日米の経済安保政策調整に向けて:先端技術の開発と防護

現在、日本と米国の双方において、経済安全保障の確保が喫緊の課題となっています。そして、日米間では経済安保上のリスク認識で共通する部分が多いこと、また、それらに対処する上で協力関係の構築が相互にとって有益になる分野などについて、概ねコンセンサスが取れ始めていると言えます。
その一方で、効果的な日米経済安保協力を進める中で必要となる具体的な政策調整については、更なる議論が必要となっている分野が多く存在します。特に、先端技術の開発と防護に関しては、補助金政策や共同研究、ビザ規制や貿易管理、対内外の投資規制やサイバーセキュリティと、協調・協力が効果的となりうる政策ツールが多く存在します。
そこで、東京大学先端科学技術研究センター経済安保プログラム(ESRP)は、笹川平和財団USAと共催で、「日米の経済安保政策調整に向けて:先端技術の開発と防護」シンポジウムを開催し、これらの論点について、米国の政府・法曹・大学・シンクタンク・ビジネスと各界の第一線で実務や研究を進めてきたスピーカーを迎えて議論を行います。

日-中・東欧協力の新たな時代へ:経済安保・ディスインフォメーション・台湾
2024.02.21 開催済み
日-中・東欧協力の新たな時代へ:経済安保・ディスインフォメーション・台湾

 日本にとって「中・東欧諸国」は、国際政治上の連携相手としては比較的なじみの薄い国々かもしれません。しかし、ここ数年の国際環境の大きな変化を受け、中・東欧諸国の脅威認識と対外政策に変化の兆しが見られ始めています。この変動により、今までは地理的な距離もあり、相対的に重要視されてこなかった日本と中・東欧諸国の間で、新たな協力関係の構築が可能となっていると言えるでしょう。
 このような変化を踏まえ、東大先端研・経済安全保障プログラム(ESRP)は、中・東欧諸国との連携可能性について議論するため、「日-中・東欧協力の新たな時代へ:経済安保・ディスインフォメーション・台湾」を開催いたします。
 本シンポジウムでは、チェコ・プラハに本拠地を置くシンクタンクであり、また欧州シンクタンクとして唯一台湾にも常設オフィスを設置している European Values Center for Security Policy(EVC)から3名のスピーカーをお招きし、中・東欧諸国の視点から「経済安全保障」、「ディスインフォメーション」、「台湾」について議論を行います。なお、ESRPとEVCは日本と中東欧の経済安全保障協力に関するMoUを締結する運びとなっており、このシンポジウムは両者の協力の第一歩となる記念すべきイベントとなります。

AIの安全性を巡る標準化:リスク・機会・国際協力
2024.02.07 開催済み
AIの安全性を巡る標準化:リスク・機会・国際協力

 近年、AI技術が急速に発展を遂げる一方で、AIによる無断学習や画像生成における著作権の問題、さらにはAIによる個人情報や機密情報の取り扱い等、AI技術に関わる制度的、法律的そして倫理的な課題への対応が遅れていることが指摘されてきました。こうしたAI技術の極めて特殊な問題が、国境を超えたヒト・モノそして情報の移動が加速する現在社会において、一国内の制度枠組みだけでAIの安全性を担保することが益々困難になっています。
 このような21世紀のAI時代において、TPP加盟を目前に控えアジアへのシフトを強める英国と日本が、AIのリスクに関する議論を行うことは、両国がリーダーシップを発揮しAIに関するルール形成を進めるうえで非常に有益な知見を提供するものでしょう。
 「日英同盟の再来」とも言える日英関係の深化の時代において、東京大学先端科学技術研究センター経済安保プログラム(ESRP)と駐日英国大使館共催で2月7日、リンディ・キャメロン英国国家サイバーセキュリティセンター長官をお招きし、シンポジウム「AIの安全性を巡る標準化:リスク・機会・国際協力」を開催いたします。

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